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自分の初めての鋏とは。

最初の鋏に何を選べばよいか迷っていますか?

実際に切る植物に合わせて、剪定鋏、芽切鋏、伝統的な大久保型鋏を比較するガイドです。


「いちばん汎用性が高い鋏はどれですか?」


これは、初めて購入される方から私たちがよくいただく質問のひとつです。最初に考えるべき問いのように思えるかもしれません。ですが、私たちの経験では、必ずしもそうではなく


「どのような植物を切るのか」


みんさんは、窓辺の観葉植物の手入れをしているかもしれません。キッチンテーブルで花を活けたり、バラの世話をしたりしているかもしれません。低木やハーブ、テラスの鉢植えが混ざる庭を行き来しているかもしれません。最初の一本として本当にふさわしい鋏は、机上ではいちばん多くのことができるものではありません。自分の実際の作業に自然になじみ、考えなくても手が伸びるような一本です。


外山刃物は、金物の産地として知られる新潟県三条市で、1861年から手造りの鋏を鍛造してきました。五代にわたる歩みのなかで、私たちのラインナップは三つのはっきりした系統へと育ってきました。



  • 剪定鋏  — バネを備えた洋式の形でさまざまな庭仕事に向けた多様なタイプがある鋏

  • 芽切剪定鋏  — 植物を細かく精密に整える、摘み取るための、細身の道具

  • 庭鋏(大久保型)— 輪のある持ち手を持つ古典的な形で、盆栽、生花、一般的な庭の手入れまで、日本では長く親しまれ使われてきた鋏


それぞれの系統の中には、多くの専門的な種類があります。ただ、最初の一本としては各系統から代表的なモデルをひとつずつ見ることをおすすめしています。



三種の系統と、それぞれで最初に選ぶのに適したモデル


1. 込み合った枝葉の中での細かな作業に。 

T17 剪定芽切鋏 (芽切剪定鋏)
T17 剪定芽切鋏 (芽切剪定鋏)

 

剪定芽切鋏は、私たちのラインナップの中で最も用途が絞られた系統です。その役割はとてもわかりやすく、植物の近くで行う細かな作業のための鋏です。

この鋏は繰り返しの作業を得意とします。バネの力で刃を開いてくれるので、多くの観葉植物を整えたり、一列に並んだ花の花がらを摘んだり、盆栽の細かく繊細な枝葉を整えたりと、一度の作業の中で似たような小さなカットを何度も行うことができます。そのリズムは軽く安定していて、ピンセットのように尖る刃先で切る作業は軽快であり長時間使っても手が楽です。https://www.toyamahamono.com/harvestscissors

私たちは、細かな作業の内容に応じて、いくつかの種類のスニップスをご用意しています。その系統の最初の一本としておすすめしているのが T17 です。

T17 は、まっすぐで細長い刃を備えています。この形は、茎と茎の間、茂みの内側、枝に沿った狭い場所へと差し入れ、周囲を乱さずに細い部分だけを選んで切るために設計されています。咲き終わった花を摘むこと、黄ばんだ葉を根元から取り除くこと、込み合った鉢の中でやわらかい茎を整えること、若い盆栽を整えること。こうした作業は、どの鋏よりもスニップスが得意とする仕事です。 



次のような方には、T17 が最初の一本として向いています。

  • 室内で観葉植物を育てている

  • やわらかい茎、葉、小さな伸びを日常的に整える

  • 込み合った枝葉の中で、茎の間に刃を差し入れて作業したい

  • 盆栽やそのほかの細かな作業を始めたい

  • 支点とバネのある鋏の、バネに助けられるような使い心地を好む


T17 剪定芽切鋏 — 主な仕様

  • 全長:約 200 mm

  • 刃長:約 70 mm

  • 重量:約 175 g

  • 最大切断能力(生木):刃元で約 8 mm、刃先で約 3 mm

  • 鋼材:鍛造高炭素鋼(JIS)


一方で、主な作業が太めの枝や幹を切ることなら、T17 は最適ではないかもしれません。細い刃は、選択的で繊細なカットのために作られており、重い剪定向きではありません。切るものがもう少し太く固いものが多い方は、T19 T1 の方が適しているかもしれません。


2.花、バラ、そしてより幅広い作業に。 



剪定鋏、二枚の刃が支点で交わり、持ち手のあいだにバネがある世界中で最もよく知られた洋式の形です。

私たちの剪定鋏の系統の中には、汎用型、左右対称グリップ、エルゴノミクス形状のグリップ、革巻きハンドルなど、幅広い種類があります。それぞれに適した作業がありますが、最初の一本としておすすめしているのは T19 万能剪定鋏です。

この系統の中で T19 を際立たせているのは、刃の形状にあります。一般的な剪定鋏が庭での枝切作業のために丸く食い込みやすい厚みのある刃を備えるのに対し、T19 は先が細く長い刃を持っています。これこそが、このモデルを本当の意味で多用途にしている要素です。

この細長い刃は、花の茎やバラの枝をきれいに切るだけの力を持ちながら、本来なら芽切鋏に任せるような細かい箇所の切り取りや整え作業にも十分に対応することが出来るのです。バラの茎を切ったあと、そのまま枝別れした細かく入り組んだ箇所の茎を整えることができます。コンパクトな設計なので、手の大きい方にも小さい方にも使いやすく、切断能力は刃元で約 10 mm、刃先で約 5 mmと、さまざまな対象に届きやすい一本です。

実際のところ、T19 が最も力を発揮するのは、花、バラ、観葉植物、そして屋内外をまたぐ植物の手入れです。扱う植物が多様種の場合、一本であらゆる作業に対応する鋏を求める人に向いています。



次のような方には、T19 が最初の一本として向いています。

  • 切り花、バラ、フラワーアレンジメントを扱う

  • 幅広い種の植物を育てているため一本で兼ねたい

  • 季節を通じて、太さの異なる材料を切る

一方で、作業のほとんどがごく細かな仕事、たとえば花がら摘み、細い葉の整理、観葉植物のこまかな手入れで占められているなら、T19 は最適ではないかもしれません。そうした限定的な用途には、T17 のような純粋な剪定芽切鋏の方が、より軽く、より直接的に感じられるはずです。


T19 万能剪定鋏 — 主な仕様

  • 全長:約 190 mm

  • 刃長:約 65 mm

  • 重量:約 180 g

  • 最大切断能力(生木):刃元で約 10 mm、刃先で約 5 mm

  • 鋼材:鍛造高炭素鋼(JIS)


T19 には、握り心地を高め、使うほどに風合いが増していく革巻きグリップ仕様もあります。異なるグリップ形状のほかの剪定鋏モデルも見てみたい場合は、自分に合う剪定鋏のグリップの選び方ガイドで、この系統全体をご覧いただけます。




3.伝統的な日本の庭鋏 — 長く付き合う日本の道具。


T1 大久保植木鋏 (大久保型)
T1 大久保植木鋏 (大久保型)

伝統的な日本の庭鋏は、設計思想そのものが少し異なります。

私たち日本人、そして祖先はこの伝統的形状の鋏を使用してきました。日本で生まれた鋏、日本人に愛され続けてきた形状です。剪定鋏(西洋型)と違って、これらの鋏には支点付きのバネがありません。刃は、輪のある持ち手に導かれながら、手の動きそのものによって直接開閉します。これは、基本的な仕組みとしては家庭用の裁縫鋏や料理鋏と同じであり、多くの人は、最初の一太刀から自然に手に取って使うことができます。違いは、持ち手のあいだにバネがないという点だけです。この直接的な感触を好む園芸家もいれば、剪定鋏のようなバネに助けられる動きを好む園芸家もいます。これは、経験の有無ではなく、個人の好みとなります。

この系統には、盆栽鋏、生花鋏、刈り込みや葉の整理のための長刃鋏など、用途ごとに形作られた複数の伝統的な形があります。そのなかで、最初の一本としておすすめしているのが T1 大久保植木鋏です。もっとも古典的で、幅広く使いやすい形だからです。

T17 剪定芽切鋏が反復の道具だとすれば、T1 大久保植木鋏変化に対応する道具です。庭でのひと続きの午後の作業のなかで、先端での細かな仕事から、刃元を使うより強いカットへと移り、その都度、手の使い方も変わっていきます。細い刃の先端は、間引き、慎重な整枝、込み合った枝葉の中での細かなカットに向いています。同じ刃の元部は、小枝や細い枝をきれいに切ります。一本の道具の中に二つの働くゾーンがあり、さまざまな作業をひとつでこなせるのです。古くから「日本の庭鋏」と呼ばれ続ける理由がそこにあります。

軽い剪定、選択的な間引き、切り戻し、やわらかな刈り込みに、代々使われてきました。ここでいう「万能」は、使い捨ての道具にありがちな意味での「何でも用」ではありません。丁寧に作られた一本の道具を、何年にもわたる季節の作業にわたって使い続けるという、古い意味での「万能」です。



次のような方には、T1 が最初の一本として向いています。

  • 観賞用低木、小さな樹木、さまざまな植物のある庭を手入れしている

  • 細かな葉切の作業にも小枝切りにも対応できる一本がほしい

  • 輪のある持ち手の、バネのない直接的な使い心地を好む

  • 日本の園芸道具そのものに惹かれている


一方で、剪定鋏のような、バネに助けられる使い心地を好むなら、T1 は最適ではないかもしれません。園芸家の中には、支点とバネのある鋏が生み出す、あのリズミカルな開閉を好む人もいます。とくに同じようなカットを長時間繰り返す作業では、そう感じやすいでしょう。もしそれがご自身に当てはまるなら、T19 万能剪定鋏あるいはT17 剪定芽切鋏が日常の作業では自然に感じられるはずです。


T1 大久保植木鋏 — 主な仕様

  • 全長:約 200 mm

  • 刃長:約 70 mm

  • 重量:約 215 g

  • 最大切断能力(生木):刃元で約 8 mm、刃先で約 3 mm

  • 鋼材:鍛造高炭素鋼(JIS)


もし用途がより明確に盆栽、生け花、刈り込みへ傾いているなら、この系統全体をご覧いただけるこちらのページへお入りください。



このページでご紹介した3種類はいずれも、研ぎ直し、手入れを行い大切に扱うことで何年も使い続けることが出来ます。 外山刃物では「刃研ぎ1回無料保証」というサービスが製品に含まれており、無期限のメンテナンス特典がございますので、是非ご活用ください。



クイック判断ガイド

いちばん短く言うなら。


  • 観葉植物、やわらかい茎、込み合った枝葉の作業が中心 ➤➤ T17 から始める

  • 花、バラ、室内外をまたぐ植物の手入れ ➤➤T19 から始める

  • 長く付き合える伝統的な日本の鋏を求める ➤➤T1 から始める


それでもまだ二つで迷うなら、こう考えてみてください。


T17 と T19 で迷うなら?

ほとんどが小さく繊細なカットなら T17。花やバラ、太さの異なる茎も切るなら T19。

T19 と T1 で迷うなら? 

鋏の開閉をバネに助けられる使い心地を好むなら T19。伝統的な日本の鋏の、バネのない直接的な感触を好むなら T1。

T17 と T1 で迷うなら?

どちらも細かなカットにはよく向いているので、違いは主に使い心地にあります。バネに助けられた反復のリズムを好むなら T17。バネのない輪の持ち手の直接的な感触を好み、必要に応じて刃元で小枝も切りたいなら T1。


一年後、その鋏が自分の手の中にあるところを想像してみると、答えが見えてくることがあります。どの一本を、変わらず手に取り続けていたいか。

鋏のセレクションガイドでラインナップ全体を見ることもできます。

あなたにとって最も自然な一本をご案内します。



最後によくある質問

観葉植物には、どの鋏がいちばん向いていますか。

多くの観葉植物の手入れには、T17 が最も適しています。細い刃が込み合った枝葉の中に入り込み、やわらかい茎や葉を正確に切れるように設計されているためです。室内植物の手入れに加えて、切り花やややしっかりした茎も扱うなら、一本で兼ねる選択肢として T19 の方が向いてきます。


花やバラをたくさん切ります。どの鋏が向いていますか。

その用途には T19 が向いています。長く細い刃が、花の茎やバラの枝をきれいに切りながら、同じ株の上での繊細な作業にも対応できます。室内でも屋外でも使いやすく、多くの園芸家の方たちから愛され続ける鋏です。


何年も使い続けられる一本がほしいです。どれを選べばよいですか。

三つのどれも、研ぎ直しながら手入れし、長く使い続けることができます。そのうえで、庭での細かな作業から、ときどき必要になる小枝切りまでをカバーしたいなら、T1 の大久保型がもっとも伝統的な選択肢です。一本の道具の中で、先端と刃元の両方を使い分けることができ、その形は日本で代々使われてきました。






 
 
 

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